yumemi-shiのブログ

人生って何だろう と考える

教養って何なのかしら

某ロシアの音楽院の教師の動画を見た。

その時はピアノのレッスン風景の動画だったのだけれど、教師の解説を聞くと、単に音楽のテクニックや表現法について話しているのではなかった。

その曲の背景を説明するのに、歴史が入ってくるのはもちろんなのだが、哲学もあり、言語の違いが及ぼす影響とか宗教的、政治的なものだったりと、その教師の人間性を作り上げているものが違う、と感じた。

その人間性が音楽となって楽器を通して表されている、という感じがした。

日本で聞く一般教養などという教養とは違って、知識として知っているだけのものとは違うと思った。

クラシック音楽は特に西洋を中心に生まれているから、その歴史、哲学、文化、政治経済など自分の中に取り入れて解釈して自分のものとしているから、それを表現する芸術家が沢山生まれるのだろう。

 

日本は世界に誇る識字率をずっと昔から持っており、教養も高かったと思われる。

おそらく戦後、それを奪われるような教育になってしまったのではないかと危惧している。

知識、技術中心の評価が求められるようになってしまい、人としての価値は何なのか、など考えては悩む人を増やしてしまったのではないか。

 

教養が生きる上での哲学にならなければならないと思うが、自分にそれが欠けていると思うこの頃。